達哉直伝!!
お見合いしましょ★ 2



 注文はとっていないのに、次々と料理が運ばれてきた。


「懐石にしようかと思ったけど、兄さんもサラームさんも 作法とか苦手だろうから」
 あいかわらずさわやかに(←普段と違いすぎるのでうさんくさい)、料理を勧める達哉。
 今回のすべてを取り仕切っているのは彼のようだ。


 確かに、テーブルに並べられたのは つまみやすい一品料理が主体の軽食だった。
 僕の好きな甘めの甘露酒に日本酒・・・と、酒も各種とりそろえられている。

 こんな状況なのに、おいしそうな湯気をみると食欲がわいてきてしまう。



 ――― が、そうだよそれどころじゃない!!!。



「あ・・・あのな、達哉・・・?」

 弟はなにか勘違いをしている。
なにか、というか全部 間違っているのだが、どう説明したものだろうか。


 ――― うーん・・・。

 言葉に窮し、結局 黙り込んでしまう僕。

 とりあえず、目の前にあぐらをかいて座っている男に視線を向けた。



 現在は地形がひずんでしまい、なくなった鳴海区のバーにいた男。
大きなたくましい鼻に、顔の面積の半分がヒゲで覆われている。
ぎょろりと大きい目。とにかく濃い容貌が印象に残ってはいた。

 イスラム教圏の出身らしい・・・と、なんとなく推察できる白い布を頭にかぶっているが、国籍は不明。
 百キロはゆうに越えていそうな でっぷりと肥えた身体を高級ブランドスーツで包んでいる。ずんぐりむっくり、という表現がよく似合う。



 彼の名はサラーム・ラディーン。


 僕たちにとって、『地図マニアの変なヒト』という認識の男だった。

 何度か彼の趣味の手伝いをしたことはあるが、この男とそれ以外で口をきいたことはない。ききたいタイプでもないが・・・・。





「ハハハハハハ。ソンナ熱イ 視線ヲ 向ケラレルト 照レルヨー」
 僕の視線に気づいたらしい。目が合ってしまった。
サラーム・ラディーンはインチキな日本語で豪快に笑う。


 ――― なにを言ってるんだ、こいつは。


「はは、いい雰囲気だな。お似合いだ」
 横で達哉がおそろしいコメントを挟んだ。

「・・・・・・・・・・ハハハハハ」
 僕も笑った。乾いた笑いだ。
なんというか・・・、マヒしてしまった気分だ。






 ―――― 僕はこのたびの事件で、よくよく思い知ったことがある。


 まず、自分は非常事態に向かない人間だということだ。
突発のアクシデントを切り抜ける柔軟性、発想力、そして、困難をはねのける忍耐力がない。


 つまり、逃避型である。
僕は、達哉と この男が僕をだまして遊んでいる・・・、『お芝居』をしているのだと思うことにした。


 もしくは、これは夢だ。
僕は自宅のソファで眠ったままなんだろう。達哉が起こしたと思ったけど、そこも夢だったわけだ。よくあることだ。
 大体 達哉がにこやかすぎる。いままであんなに かたくなだったのが、なんだ今日のスッキリした笑顔は。サワヤカすぎだ。





「兄さんも気に入ってくれたんだな。嬉しいよ。――― 俺はあんたを幸せにするために、あらゆる点を想定し、最高の伴侶を探すべく努力したんだ。途中、悪魔を倒したり、イベントこなしたりだから大変だったよ。今ではいい思い出だけど。というわけで見つかったのがこのヒトなんだ」

「ソーヨー。達哉 ワタシ 選ンデクレター」
 嬉しそうに己の巨体を指差す地図マニア。


 とりあえず『夢』ということにした僕は、ぱくぱく食事に手をつけていた。
せっかくなので酒もいただく。夢なんだからどうせタダだ。

 夢なのに、味覚はやけにハッキリしている。
店の風格にひけをとらず見事な料理だ。食べ終わる頃には目がさめて欲しい。






 一方、達哉はまるで仲人のごとく、サラーム・ラディーンに僕の経歴や性格などを多少大げさにアピールした後、同様に今度は僕に彼の紹介を始めた。

「兄さん、本人の前で言うのもなんだけど、彼は南条グループと並ぶ資産を持っている実業家なんだ。十六か国に別荘を持ってるし、会社は百二十個、土地と山はちょっと算出が難しいほど所有してる。彼なら兄さんを一生楽に生活させてくれる。なにより、地図以外には興味がないから、浮気の心配もないよ。兄さんはそういうの許せないタチだろう?。少し年上すぎるのがネックだけど、死んだら遺産で食べていけるし、兄さん基本的に年上好きだし、それは問題ないな」

 本当にご本人の前で言うのはなんな話をする弟だ。夢なんだから別に気にすることでもないのだが、達哉のセリフがちょっとひっかかった僕は、

「なんで年上好きなんだ?」
 尋ねてみた。そんな話を弟とした覚えはない。


「兄さん、父さんとか富樫署長とか好きだろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・まぁ・・・」


 間違ってはいないが・・・、そりゃ尊敬はしているが、やっぱり違う気がする。肉親と上司を出されても・・・。

 というか、見合い相手に同性をもってくることが もう違っているのだが・・・。


 『向こう側』では当たり前だったりするのか?、いやしかし・・・。
想像力がないせいか、僕は夢でも あんまり奇想天外なものはみないのに、今日のは かなり つきぬけている。






「一生 幸セ シテアゲルデッス 心配イラナイヨー」
「・・・良かったな、兄さん。俺もこれでやっと安心だ」


「・・・・・・・・・・」
 返す言葉がない。なんなんだこの茶番は・・・。




 しかし、

「兄さんは彼のこと好きになれそうか?」
 達哉は僕をじっと見つめた。

 その瞳は真摯で真剣で・・・、ふざけているようにはとても見えない。

 本当に僕の幸せを思ってくれているのが雄弁に伝わってくる。



「・・・達哉・・・」
 好きになれそうか、と聞かれれば答えは断然ノーなのだが。

 いや、人となりも よく知らない人間を拒絶するわけではない。
でも、見合いということは、配偶者としての「好き」を聞いているのだろう。
 ちょっと、目の前のあやしげな人物を好きになるのはムリそうだ。

 
 が、なんだか達哉を喜ばせてやりたくなってしまう。


 僕のために奔走して、僕のために時間を費やして、僕の幸せを考えてくれていたのだ。
 僕が幸せになったと思えば、彼の心も軽くなるのだろう。



 ただでさえつらい運命を背負っているのだ。僕のことまで煩わせたくはない。






 僕は、最愛の弟に笑ってみせた。
「ああ。好きだよ。いい人を紹介してくれてありがとう」
 笑顔がひきつってる気もするが、バレていないようだ。

 達哉は愁眉をといて破顔した。
「良かった・・・兄さん・・・」

「・・・達哉・・・」


「オー 嬉シイーっ!」
 わきでなんか言ってる地図マニアはどうでもいい。


 こんなに憂いのない達哉の笑顔ははじめてだった。
十八歳らしい、幼ささえ感じさせる笑顔。








 ――― 僕はずっと、達哉にはこうして笑っていて欲しかった。




















「良かったよ兄さん。じゃあさっそく
既成事実だな」


「は?」




 
――― なんだって?。


 


 また空間が止まった気がした。


 キセイジジツ?。


 なんだっけ、それ・・・・・・。




「やっぱりちょっと性急かとは思うけど・・・、彼のほうの宗派に合わせてるから。結納とかやってるヒマないしな。初夜を迎えたら兄さんが正式な妻になる。遺産相続権を得るためにも必要なことなんだ」
「ああ、い、遺産な・・・」

 そうか。確かに必要だ。
最近はいわゆる内縁の妻や子でも遺産の分配を望む権利が認められているが、やはり法的な関係があるほうが裁判で有利なのは事実だ。


「俺だって平気じゃないけど・・・兄さんの幸せのためなら・・・」
 達哉は言葉をつまらせ、うつむいた。


 なんてケナゲな・・・・・・・僕の幸せのためなら、・・・・・・・・・・ん?。



 ――― 初夜?!




「コノ続キ部屋 フトン ヒイテアリマース イツデモ 来イネー」



 ――― 言われてみれば・・・。


 先ほどサラーム・ラディーンが登場した時は、その衝撃で気づかなかったが・・・。

 フスマが開かれたままの隣部屋には、大きめのふとんがひとつ、枕がふたつ、整然と並べられている。




「・・・・・」

 背筋が凍った。




 酔いなんか一気に醒めた。アルコールなんか飛んでいってしまった。
自分のシャドウと戦った時も、こんなに恐怖しなかった。



 ――― 僕は・・・僕は・・・。



「サ!、行キマショー
vvv

 地図マニアが僕の手を引っ張ろうとする。

 達哉が、座ったままの僕をむりやり立ち上がらせようとする。




「やっやだっ!!。夢でもやだっ!!、イヤだったらイヤだっ!!!」
 テーブルにしがみつき、恥も外聞も忘れて叫んだ。





「・・・・・・兄さん」
 怒るかと思えば、達哉は奇妙なほど優しい笑みを浮かべて、ひきつった僕の頬に手を触れる。

「怖いのは分かるよ・・・痛いとも聞くし・・・、大丈夫、手加減してもらうよう 言ってあげるから」


「イヤだイヤだイヤだっ!!!」


 達哉は説得しようとしているようだが、なにをしゃべっているのかも まともに聞かず、僕はただ『イヤだ』を連呼した。

「困ったな・・・」
 本当に困ったと、達哉が眉をひそめた。
方策を練っている様子だ。やめてくれる気配はない。

「・・・・・・!!!」





 
―――・・・こ、こいつ、マジでやらせようとしてる・・・!!。





 達哉は味方じゃない。僕の敵なんだ。
ハッキリと分かった。


 な、なんてヤツなんだ。
昔 縁日で はぐれた時も探してやったし、フェザーマンだかなんだかのお面も自腹で買ってやった。
 素行不良で学校から呼び出しを受けた時も、僕が行って長い説教を受けたし、ケンカで警察沙汰になった時も、僕だけはと信じて弁護したのに・・・!!。
 大体 あのバイクだって、僕が立てかえてやったんだぞ?!。出世払いとか言って、全然返す気ないくせに!!。




 僕が積年の恨みごとを心でつぶやいている間にも、事態は進行していた。


「少しおとなしくさせるしかないな・・・」
 物騒なセリフをさらりとのたまい、達哉がぐいっと僕の両腕をつかまえる。
細いわりに力があるのはもう十分知っている。腕力なら完全にかなわない。


「大丈夫だよ、すぐ済むから」
 気味悪いほど優しい声音。


「――――っ!!!」



イヤだイヤだイヤだっ!!!



 助けてくれ!!!
心で強く叫んだ時、部屋が一瞬閃光に染まった。

















「―――っ!?」 
 気づくと、僕を拘束していた達哉の腕はなくなっていた。
部屋を見回す。

 あんなに立派だった和室は原型がほとんど残っていなかった。フスマも障子も木の柱も、ズタズタに切り裂かれて、まるで嵐が過ぎたような悲惨な様相。



 ――― そして、僕から数メートル離れた所に倒れているふたりの人物。


 達哉と地図マニアの男。
ケガをしている様子はない。失神しているだけのようだ。



 思わずホッと胸をなでおろす。
僕自身は無傷だった。



 そのことから、原因が推測できた。



「・・・潜在攻撃・・・ってヤツか・・・」
 ペルソナ使いがピンチになった時、本人の意思と関係なく、ペルソナが暴走する現象・・・。
 戦闘以外で発動したのは初めてだが、それだけ せっぱつまっていたということだろう。


 いや、むしろ今までの人生 最大のピンチではあったのだが。





「助かった・・・」
 降魔していたペルソナ・『アーサー』に感謝した。

 呆然と、達哉のそばに座り込む。



 ―――・・・なんて悪夢だ・・・。








「!」
 忽然と、達哉の身体がビクっと動いた。


「たっ達哉・・・?」
「ん・・・・」
 意識が戻ったようだ。



「すっすまん、大丈夫か?!」
 弟に危害を加えてしまった。罪悪感がおしよせる。
達哉の身体を支えようと手を伸ばした。


 その手を。



ガシッ



 強く、つかまれた。



「・・・あんまり抵抗しないでくれ・・・、困った兄さんだな・・・」


 ――― あ・・・あきらめてない?!!。





「わーっ!!!」


 僕は渾身の力をふりしぼって達哉の腕をふりほどいた。ホラームービーのヒロインの心境そのものである。
 通常ならとてもかなわないだろうが、幸い達哉はまだ本調子ではない。なんとか かわすのに成功する。

 そのまま、僕は超ダッシュで逃げ出していた。


「待てっ!!、逃がさない!!」
 後ろから、弟のはずの化け物の声が追ってくる。







 ――― なんなんだ、どうなってるんだこれはーっ!!!?、


 料亭を脱兎のごとく走りぬけ、僕は街なかに飛び出した。


 いつ 後ろから達哉が現れるかと、恐怖に足が止まりそうになるのを必死にこらえる。
 つかまったら終わりだ。そんなことになるならニャルラトホテプに殺される方がまだマシだっ!!!。



 ――― どうしようどうしよう、誰でもいいから助けてくれっ!!!。



 青葉区を半分ほど駆け抜けたとき、




「周防っ!?」




 聞き覚えのある声が耳をよぎった。



「嵯峨っ!!」


 バー・『パラベラム』の扉を勢いよく開けて飛び出してきた男、嵯峨薫の姿を視界に確認した時、後から思うに僕は涙ぐんでいた。


 それぐらい、いつもウサンくさい男が救世主に見えたのだ。



 走ったままの勢いで急に止まれない僕を、嵯峨の両腕が受け止めてくれる。

 緊張状態のまま必死で動いていた足が、仲間の登場に安心したのかガクンと崩れ落ちた。



「おいっ、大丈夫かっ?!」
「助けてくれ!!!!!、ここじゃ見つかる!!!」

 叫んだ僕の表情から事態の深刻さを読み取ってくれたらしい嵯峨が、僕を引っ張って表通りから裏道へと連れて行く。


 ビルとビルの隙間を何度もよぎり、廃れた居酒屋の裏へつくと、
「まあひとまずここなら見つからねェだろ」
 やっと嵯峨は足を止めた。


「周防・・・一体何があったんだ?!。何に追われてる?、悪魔にでも出くわしたか?」
 矢継ぎ早に尋ねられるが、息が上がって声がでない。急な全力疾走の後だけに、心臓が激しく鳴っていた。
 ノドに強いかわきを覚える。


 嵯峨はパーティのメンバーの中でもペルソナの共振を感じる力が強いから、僕の乱れた波長に遠くから気づいてくれたらしい。

 彼の出現に、僕は もはやこれが夢 (最大の悪夢だが・・・)でなく、逃れがたい現実と認めざるを得なくなった。
 




「ひでェカッコだな・・・、ほんと どうしたんだよ」

 いつでも落ち着いている嵯峨の声音に、僕はやっと人心地ついた。

 いわれてみると確かにひどい格好をしている。抵抗したりペルソナが暴走したりで、スーツは乱れきっていた。髪もボサボサだ。



「・・・・・・・・・・」
 聞かれると、あまりの情けなさに悲しくなってきた。
もともと酒が入っていたせいもあり (と思いたい)・・・。


「おわっ!?、なっどーしたんだっ?!」
 突然泣き出した僕に、嵯峨がのけぞった。

「・・・お、お前ほんとに周防か?、酔ってんのかっ?!」
「・・・っ・・っ」

 一度泣き出すと止まらない。
そのままうつむき、本格的に泣きの体勢に入ってしまった僕を、きっと嵯峨は困った顔で見下ろしていたんだろうが・・・。




 ――― ふいに背に手を回され、抱き寄せられた。



「!」


 思わず顔を上げようとすると、手で制される。
もう片方の手は、赤子をあやすように背中をぽんぽんと優しく叩いている。


 派手なコートを通して、嵯峨の心音が聞こえた。




「・・・ったく、どうしちまったんだか・・・」
 頭上で ぼやく言葉は、僕に対してか、それとも自分自身に対してなのか。




 とにかく、今は嵯峨の腕の温かさがありがたかった。













 ――― 嵯峨が、近づいてくるペルソナ使いの気配に気づかなければ。



「これは・・・達哉か?・・・」
 突然、嵯峨が低くつぶやいた。

「なんだってっ?!」
 信じたくはない、が、嵯峨より少し遅れて、僕にもペルソナの発する波が感じられた。僕たち以外のもの。



「さっ嵯峨っ、早く・・・っ」
 逃げなきゃ・・・、と続けようとした僕だが、後方から近づいてくる原色の赤い服を着た派手男――――― 最愛の弟のはずが、現在もっとも おそろしい敵――― に、また全身が硬直した。



「よぅ達哉、殺気だってどうしたんだ?」
 嵯峨がいつもの人をくった笑みを浮かべ挨拶をする。対する達哉もまた、通常時のポーカーフェイスだ。


「兄さんにさわるな」
 全く表情筋を動かさず、冷たく言い放つ。
殺気さえ はらんでいるかと思うほどの声音だ。

 言葉の通り、嵯峨は僕を抱き寄せたままだった。
ハイハイ、とやる気なさげに答えて嵯峨が僕から離れる。



 達哉はそれを確認し、僕に目を戻すと、歳にあわないあきれガオと苦笑を浮かべ、僕を手招いた。
「大丈夫だよ、彼も怒ってないから。早く戻ろう」


「イヤだっ!!!」




「周防?」
 僕の拒絶に驚いたのは嵯峨のほうだった。僕が弟に抵抗したり反対するとは思わなかったのだろう。

 僕だって、達哉の望みは最大限、何より優先させてやりたい。いつだってそう思ってきた。ひとり己を責めながら戦ってきた『向こう側』の達哉には特にだ。


 でも、これだけはイヤだ。




「・・・兄さんに手荒なことはしたくない」
 達哉が腕を組む。普段なら頼もしい沈着さも、今は憎らしく見える。
「頼むからあきらめてくれっ!!!!」

「・・・おいおい、お前らどうしたんだ?。ケンカか?」
 嵯峨はしょーのない、と言いたげに僕たちの間にわって入ろうとした。
その姿に、僕に窮地を脱するアイデアが浮かぶ。


 僕は嵯峨の左腕を引っ張り、ギュッと強くしがみついた。
「おわっ?!」




 そして、そのアイデアを即座に実行した。
なんとか、この場を切り抜けるために。





「あきらめてくれっ!!。
僕は嵯峨を愛してるんだっ!!!








「「・・・・・・なんだって?」」




 
達哉と嵯峨の声が、同時。

















  そして。
僕が、またしても自分の選択が間違っていたと痛感するのは・・・・、ほんの、数秒後のこととなる。






 ――― くどいようだが、
 僕は・・・。



 突発事態に弱いのだ。








つづく



 たっちゃんの壊れようがグレードアップしてる・・。
なんでこんな電波なたっちゃんなんだか・・・。
兄も錯乱中。
そして、やっと嵯峨薫登場!!(おそっ)。
現在、正気なのは彼だけかと思われます。
By.イダクルト


エリー 「で、Mr.サラームは今 どうしてるんですの?」
麻希 「ペルソナ攻撃受けて、生身の人間が無事なのかなぁ・・・?」
城戸 「知るか。大体、こんなムリヤリ見合いってのが間違ってるだろ・・・」
エリー 「恋愛結婚ですものね Reiji は。でも、条件に合う相手を探すなら お見合いがいいと思いますわ。きっと Kei も そのうち させられるんじゃなくて?」
南条「う・・・」
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  01 10 19